イリオモテヤマネコの旅⑦ヤマネコ注意!2011-06-08 22時19分56秒

今回の旅の一番の目的はイリオモテヤマネコのお勉強

西表島の生物多様性がいかに貴重か
イリオモテヤマネコがどんなところに住んでいるか
ヤマネコを守っていくにはどうすれば良いか
現地でしか聞けない話をたくさん聞いてきました!

前回の記事に書きましたが、
西表島にはたくさんの野生動物が生息しています。
そして、その野生動物が住んでいるのが
広大なマングローブ林やジャングル


西表島の豊かな自然の象徴のような存在の浦内川
浦内川の河口にも大規模農地開発の話があり
開発されてしまうと農薬が使用され、
浦内川への影響は計り知れないとのことです。
もし浦内川の自然が壊れてしまうと、
イリオモテヤマネコに影響がないとは…もちろん言えないでしょう。


ヤマネコが目撃された場所に建てられた旗。
道路での目撃情報があると、交通事故防止のために使われます。
実はこの旗が立っている場所は私有地です。
私有地であれば地主さんの許可で旗を立てられますが、
道路の場合は許可が必要なので大変です。


この写真ではわかりにくいですが、
ヤマネコが道路に出てこないように、道路脇にネットが張られています。
このネットを張るのも一苦労。
上の写真のような旗やネットなど道路を使用する場合には
関係機関の許可が必要です。
許可が出るまでに一ヶ月以上もかかることもあるそうです。
その間にも、ヤマネコが交通事故に合ってしまう可能性もあるのに…

それに比べて、ココに使用されているネットは
地元の方が余っていたものを寄付してくれたそうです。



ヤマネコがたくさん生息している場所には常設の標識
常設のものが間に合わない場合は簡易標識が使用されます。


この写真は!?
ヤマネコが道路に出てこないために設置された“アンダーパス”です。
アンダーパスは野生動物のための道路。
人間のための道路の下に、道路を横断できるように作られています。


以前は作っただけで終わっていたようですが
ヤマネコはじめ他の野生動物にも使用されないケースがあり、
現在は設置された後に必ず利用されているか
モニタリングをしているそうです。


アンダーパスのすぐ横の林道にあった看板。
この林道は人間が通る場所ですが、
アンダーパスは普段人間が通ることがない場所です。
アンダーパスに人間の匂いがあると
ヤマネコが警戒し使わなくなってしまう可能性があるので、
入ってはいけないそうです!


この日、最後に訪れた「西表野生生物保護センター」
西表島の生物について展示されています。


ヤマネコの剥製と一緒に、ヤマネコについての解説もたくさんあります。
ここで勉強すると、ヤマネコ博士になれるかも!?


私たちが西表島を訪れる直前まで
イリオモテヤマネコの「よん」が飼育されていたのですが、
4月に亡くなってしまいました。。。
「よん」は約15年前に交通事故にあい、
後遺症のため自然に帰すことが出来ず、
保護センターで飼育されていました。


今回の旅で実物のイリオモテヤマネコに会うことは出来ませんでした。
でも、ヤマネコの住んでいる場所を訪れ
ヤマネコと同じ空気を吸うことができました♪
そして…ヤマネコの気配も

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